障害者の便利帳

重度身体障害者の中の人が書くブログ

もしも自分に身体障害が無く、いわゆる健常者だったらどうなるかというシミュレーション

遊びとして、もしも自分が健常者だったらどうなってるんだろうと妄想することがよくある。
馬鹿らしいと言えば馬鹿らしいし、
めんどくさい人なんかは障害受容ができてないの?みたいに捉えるかもしれないが、
これは、ただの手遊びのようなものである。

学生時代は忘れがちになっているので、二十歳以降に設定してみる。
そこそこの大学を出て、そこそこの一般企業(社員100~200人くらい)に勤めるだろう。
上場はしていない。
これは今、僕が実際に働いている会社と規模が同じくらいかそれより少し上のように思う。
業務内容は、事務か外回りの営業をしている。
特別良くもなく悪くもないといった勤務態度で、
周りの変化(やらなきゃいけないとか、引き抜きがあるとか)によって独立もするし、
転職もしたりするだろう。
社内で何となくいいなと想う女性はいるが、付き合ったり結婚するまでには至らない。
プライベートは、日常生活の用品にこだわりを持つだろうが、
あくまで、コスパ重視。
移動手段は、基本的に公共交通機関
そうなると僕の地域では歩くことが多くなるので、それで運動ができてラッキーだと思っている。
車の免許は持っているかもしれないが、レンタカーや人の車を運転するときのみ。
30を過ぎて、結婚を考えるようになるが、
1回女性と付き合ったことあるかないか。
おそらく素人童貞が濃厚。
不思議なことに、障害がなかったらモテるとか、
いろんな女性と浮き名を流すことができたとは思えないのである。
そんなこともあり、知人友人の紹介、お見合いパーティー、結婚相談所など、
あらゆる手段を使って結婚しようとする。
早い段階でいい人と出会うか、泥沼に入って全く出会えないと思うかのどちらか。
ちなみに、障害者福祉への関わりはほぼゼロ。
街中で高齢者や障害者に出会ったら、エレベーターの開閉ボタンを押す程度の親切をするくらい。
ささやかな募金はするかもしれないが、ボランティアをするとかはない。
おおかたの人がそうであるように、自分に何か関係してこない限り、
「無関心」になってるだろう。

と、ここまではごく普通のシミュレーション。
以下、暗黒バージョンのシミュレーションもある。


プライベートの日常生活を切り詰めて、
アニメかアイドルのオタクになり、毎週末はイベント、ライブ、握手会のための遠征。
ときに、そのための有給休暇を取ることも辞さない。
グッズも相当購入しており、
会社の人には黙っているが、うすうす気づかれている。
女性とは上手くいかず、趣味がキャバクラか風俗通いになっている。
もうそれでいいやと、あきらめている。
失恋して自殺しようかと思って準備したこともあるが、死に切れずにいる。
あとは、衝動的に人(男性)をぶん殴るか刺して、傷害罪か殺人罪で捕まっている可能性がある。
無差別ではなく、特定の相手に対して。
盗聴や盗撮はしないと思うが、のぞきはするかもしれない。
レイプなど強引なことはしない。
今まで僕が罪を犯さないのは「障害が抑止力になっている」からと思うことがある。
そういうことを言うと不思議なことに、
健常者の知人には「いやいやいや」と驚かれるが、
障害者の知人になると、「分かる気がする」と言われたりする。
とまあ、以上が今までの僕の妄想の結果である。
あくまでシミュレーション。
もしもボックスの世界の話である。
人生には、想像もつかないことがときとして起こる。
誰しも、良くも悪くも可能性に満ちあふれているのだ。